マニックス「Journal for Plague Lovers」〜 リッチーに捧ぐアルバム 〜


ようやく...!この日が来ました。。
...2008年11月に英国裁判所で現在行方不明のリッチーの死亡の認定がされ、
その約半年後にリッチーが残した歌詞をフィーチャーしたマニックスの新アルバムがついに発売。

正直リリース発表から発売されるまでの間の自分の気持ちとしては、『期待半分不安半分』でした。
聴くのがものすごく楽しみのような、でも何か怖いような.......そんな感じですかね..。

実はThe Holly Bibleはいまだに聴く時は心の準備がいるわけでして...。
リッチーがうんぬんというより、出だしの曲「YES」は聴き始めたとたんに鳥肌が出るんだわ...。
YESっていったら、歌詞の内容があまりにもアレなもんで、ちょっと聴くだけでブルーになるの..。
曲調も意外とテンポ軽いんだけどサビに入るとギスギスしてません?聴いてて緊張してくるのよね....(^^;
自分にとってThe Holly Bibleはなにか不気味でなにか痛い、リアルすぎるアルバムなんですよ。
それほど完成度が高いアルバムだったんだろうけど.....
でもThe Holly Bibleはマニックスの中では最高傑作のアルバムだと思う。

で、Journal Plague LoversはThe Holly Bibleの続編だとも言われているし、未公開の歌詞って
The Holly Bibleと同様の頃、つまりリッチーの精神状態がよくなかった時期に書かれたもののわけでしょ....

初めはドキドキしながらJournal Plague Loversを聴いたわけですが、The Holly Bible同様に
聴くのに心の準備がいるようなアルバムになるのか...!?と思っていましたが、そうでもなかったです。
やっぱりリッチーが居ないとなかなかThe Holly Bibleのようなアルバムは作れないのかな〜...!?

というか、曲というのは、その時の状況や作り手のフィーリングが合わさって出来上がるものだと思うので、
昔のような曲を作るのは無理なのは当然だよね...。これはマニックスに限らず..ね。

例えば去年の11月に出たガンズのアルバム「チャイニーズ・デモクラシー(以下チャイデモ)」も、
チャイデモを批判するファンは「オリジナルメンバーに戻ってほしい!」とかよく言ってますが...
自分はオリジナルメンバーで再結成しても昔のガンズには戻れないと思うんだ....残念ながら。
APPETITE FOR DESTRUCTIONもあの頃のあの年齢であの状況(ストリッパー達との生活等)の中でだからこそ
できたわけであって、今たとえオリジナルメンバーに戻ったとしてもあのようなアルバムはもう作れないでしょ。

自分はそれでいいと思ってますけどね。それが自然の流れだと思うし、
チャイデモも良いアルバムだと思うし、UYI1&2の次のアルバムとしては全然アリだと思いますけどねえ。
昔の方が良かったと言って批判ばかりする人は早くに見切りをつけてファンをやめればいいのに..といつも思う。
..まあ、大好きだからこそ批判しちゃうんだよね。。気持ちは分からないでもないけどね(´・ω・`)

ちょっと話がそれてしまいましたが、Journal Plugue Loversは音楽面の方は昔のような荒々しさはないかな?
ジェームスの歌声もThe Holly Bibleと比べるとちょっと余裕があるような感じ.....
この辺はジェームスがあの頃より成長したからなんだろうけど..あれから10年以上経つもんね..あたりまえか。
でもロックンロールのメリハリさがよく出ててとてもカッコ良いい仕上がりです!
所々曲中にセリフを挿入させるところとかThe Holly Bibleを彷彿させる感じだったし...。

で。肝心の歌詞は.......
ニッキーがリッチーの残した歌詞をあの頃のままの雰囲気を壊さず本当にうまくまとめてくれていました。

私はあんまり音楽のレビューって書いた事がないので、うまくは書けませんが....
歌詞を読んで、ああ、リッチーはあの失踪した頃で止まってるんだな...、としみじみ思った..。
音楽はバリエーション豊富でさすがにThe Holly Bibleの頃と比べると大分成長した感じはするのですが、
歌詞はあの時のままなんですね。変わってないというか.....。(古くさいっていう意味じゃないですよ)

とても懐かしい気持ちになったし...やっぱりリッチーは今居ないんだな..ってちょっと寂しい気持ちにもなったり...。
音楽も歌声も成長して変わったけど、歌詞はあの頃のまま....
うまく言えないんですけど、新曲なのに聴くとなにか懐かしさが入り交じった不思議な気持ちになるアルバムです...。

でもラストの曲の「William's Last Words」の歌詞はちょっと意外だったな...
歌詞中にI love youという文字が入ってるんですよね...全体的に甘くてソフトだし。
でもただのラブソングというわけではなく、ちょっと疲れと諦めが入り混じってるような切ない内容な感じ。。。
これもリッチーが書いたものなのかな、やっぱり。

リッチーの歌詞って誰にも思いつかないような表現がいっぱいあって...毎回刺激されるワ。
いつもどんなこと考えて過ごしていたんだろうって、彼の歌詞見るとつくづく思うワ、まじで。
相変わらずネガティブで意味不明なのにやけにカッコいい歌詞。
ここら辺はなんかアートの域に入ってるって感じ。
彼はやっぱり才能があるよ。うん。
だからこそ今の40歳を超えたリッチーの歌詞も見たかったな。本当に惜しいね....。

というわけで、結論的にいいますと、今作は今まで以上にマニックスらしい素晴らしいアルバムだと思います!
音楽の方はこれまでのマニックスの集大成、そして歌詞はあの頃のリッチーの詩世界が詰め込まれていて....
もうマニックスファンもリッチーファンもこれは文句なしの大満足ですよね!?

ニッキーが「このアルバムのすべてはリッチーのものだ」というように、
3人がリッチーのために心を込めてこのアルバムを作ったんだということがこのアルバムを聴けば分かりますよ。


今夜は僕達は疑問を投げ掛ける
もしある既婚男性が、
もしある既婚男性があるカトリック教徒と関係を持ち
彼の妻がそれを知らずに死んだとしたら
彼は不貞な人間になるのですか、皆さん?

Oh ママ、Sex Pistolって何?

今夜は僕達は疑問を投げ掛ける
もしある既婚男性が、
もしある既婚男性があるカトリック教徒と関係を持ったなら
盛りを過ぎたことを意味するの?
彼には何も借りがないことを意味するの?

Oh ママ、Sex Pistolって何?

(「Jackie Collins Existential Question Time」の一部より)


これもリッチーの歌詞なのでしょうかね。
この歌詞は英語の方がやや過激な言葉?が使われています.....TVだとピーが入るような言葉です。
(ちなみに上の訳は自分が訳したもので歌詞カードの対訳とは少し違いますので..)
とてもイイ曲なんだけどクリスチャン家庭で育った自分には"〜a Catholic"の所はさすがに詰まる...(苦笑)
ジェームスは本当によく歌えるよなあ...(毎回思うけど)
それだけ4人の信頼関係が厚いという事なんだろうね。

「Jackie Collins Existential Question Time」のMVも最近出た模様です。なんと昔のリッチーの映像付き!
Manics- Jackie Collins Existential Question Time(MV)
http://www.youtube.com/watch?v=L5jcqIMuIc4


2009.5.25



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